我が家ではYAMAHA NVR500を使っているのですが、色々活用方法がないかなーと思っていましたが、WakeOnLan(WOL)機能があるみたいなので少し勉強してみたので、備忘録としても残しておこうと思います。
目次
NVR500でWakeOnLanを行う目的
我が家では録画サーバ兼ファイルサーバを動かしているのですが、個人で24時間動作させているのは電気代が無駄ということもあり、主に使用する時間帯のみ起動させるようにWakeOnLanで自動起動させています。
今まではWakeOnLanの仕事はラズパイで行なっていましたが、NVR500なら安定して動作させることができるだろう!ということでNVR500で実装しようと思います。
ちなみに、個人でNVR500という業務ルータを使用しているのは、IPoEを行なっているためです。IPoEの設定するときも情報が少なくてだいぶ苦労したので、時間があるときに整理して記事にしたいと思います。
WakeOnLanの仕組み
仕組みは簡単で、同一ネットワークに存在する起動したいマシンをMACアドレスで指定し、特殊なビットを立ててパケットを送信するだけです。このパケットをマジックパケットと言います。マジックパケットを受け取ったマシンは、自分宛のマジックパケットであれば起動させる、という仕組みですね。
WakeOnLan自体の仕組みは、こちらのサイトで詳しく説明していますので、詳細を知りたい方はこちらへ。
ラズパイからのWOLと比較する
RaspberryPi ZeroWからWOLで起動させるという記事については、こちらの記事で紹介しています。
NVR500とラズパイを比較すると、断然安定性が違うと思います。
WOLだけであれば、ラズパイでも滅多に失敗はしないのですが、年に数回は起動しているはずの時間帯にサーバが起動していなかったり…ということがあります。(実際は気がついていないだけでもっと多いのかもしれませんが…)
その反面、NVR500であれば業務用ルータということもあって安心できますし、ルータは24時間動作することが前提なので故障しにくいと思います。
NVR500からのWOL動作テスト
まずは、起動したいマシンのMACアドレスを調べておきましょう。
次に、ブラウザでNVR500にログインし、「トップ」→「詳細設定と情報」→「コマンドの実行」にアクセスし、以下のコマンドを実行してみます。(XXの部分はMACアドレスに置き換えてください)
コマンドの実行直後、マシンが起動すればテストOKです。
1 | wol send lan1 XX:XX:XX:XX:XX:XX |
ルータのid設定を確認する
コマンドの実行が成功すれば、あとはコマンドを定期的に実行するようにスケジュールに登録すればOKです。
スケジュール登録を行う際にはidを指定するのですが、既に使用されているidがあれば重複しないように登録する必要があるので、現在登録されているid設定を確認します。
ブラウザでNVR500にログインし、「トップ」→「詳細設定と情報」→「本製品の全設定(config)のレポート作成」を実行します。
【Schedule configuration】の項目に記載されていますが、「schedule at 〜」の直後に記載されている番号が被らないようにする必要があります。
スケジュールに登録する!
再度ブラウザでNVR500にログインし、「トップ」→「詳細設定と情報」→「コマンドの実行」にアクセスし、スケジュール登録するコマンドを実行します。下記コマンドでは、毎日17:00に起動するように指定しています。
1 | schedule at 2 */* 17:00 * wol send lan1 XX:XX:XX:XX:XX:XX |
scheduleコマンドの書式はYAMAHA公式ドキュメントで確認して下さい。
上記コマンド実行後、「本製品の全設定(config)のレポート作成」を再度実行すると、指定したidでスケジュール登録されているはずです。
これで、スケジュール登録が完了です!
最後に!
いかがでしょうか。
ルータ設定はLinuxの扱いと似ているようで違うことが多いのと、情報が少ないので自力で調べるのに苦労します。
今後も何かあれば記事にしていこうと思います!