無垢板でおしゃれな壁掛け時計をずっと探していたのですが、どれもシンプルなくせに高い!だったらDIYで作ってしまおうという話です。
時計の自作ってどうやるの?
時計を自作すると言っても歯車から組み立てるわけではないので安心してください。
時計の心臓であるムーブメントさえ手に入れれば、文字盤を用意するだけなので非常に簡単!DIYの中でも初心者向けではないでしょうか。
また、今回紹介する手順を応用すれば壊れてしまった時計を修理することができるので、時計を修理しようと思っている方にも参考になると思います!
材料は何を使えば良いの?
早速ですが、今回の材料を紹介しようと思います。
まずは文字盤の素材となる無垢板です。加工前の写真を撮り忘れてしまいました(笑)
板の厚みは15mm未満が使いやすいと思います。あまり薄かったりすると、湿度によって反りやすかったりするので注意が必要です。
続いてはムーブメントです。今回はDIY向けに販売されている電子時計セット(ロングシャフト)を購入しました。このセットは美術出版というところが作っています。
誠時というメーカーもDIY向けに様々な種類のムーブメントを販売しておりますが、美術出版のものはおよそ半額で手に入るので安さにつられてこちらにしました。
誠時のムーブメントには、電波時計もラインナップされています。DIYで電波時計が作りたい!という方にはオススメです。
セット内容は、ムーブメント本体、壁掛け用金具、固定用ナット、ゴムワッシャー、単三電池となっています。
電池はPanasonicが入っており、安い中国製電池ではないので好感が持てます。
これは飾り針になります。短針・長針・秒針の3本セットで様々な長さで販売されています。
誠時のムーブメントと一緒に販売されている飾り針は高かったです。こちらの商品は200円でした。
ちなみに、今回はムーブメントと飾り針を購入しましたが、既製品の時計を分解して取り出すのもアリだと思います。
100均の時計を分解してDIYするのも良いかもしれませんね。
必要な道具
今回、文字盤に使用する素材が木材だったので下記道具を使用しました。
- 木工用ドリル(文字盤の素材に穴をあけるための道具)
- モンキーレンチ(なくても可)
- 紙やすり(なくても可)
- 仕上げ用オイル(なくても可)
電動ドリルがあれば、穴あけは1分で終わります。
モンキーレンチがない場合でも大丈夫です。負荷がかかる部品ではないのできっちり工具で締め込まなくても大丈夫です。
まずは穴を開ける
ムーブメントのシャフトは9mmで通るようになりますが、付属しているナットのはまりが多少きついです。
ナットを綺麗に通すなら10mmで開ければ良いと思いますが、素材が木材なので多少きつめでも入ることと、紙やすりで少し削れば入ったので穴あけは9mmまでで止めました。
穴あけ後は、穴の中を紙やすりで綺麗にしましょう。
文字盤の素材によっては、シャフトの長さが足りない状態になっていないか注意して下さい。
今回の文字盤の厚みは15mmで作っていますので、ロングシャフトを採用しています。ムーブメントは文字盤の厚みに合わせてシャフトの長さが違います。
飾り針を取り付ける
飾り針は、短針→長針→秒針の順番に装着します。
長針だけ装着して60分計にする、なんてことも可能です(笑)
装着する方法は、上から軽く押さえてはめるだけです。
ここで注意なのが、飾り針は非常に細くデリケートなので力を入れすぎないように注意して下さい。針に力を加えるとすぐに曲がってしまいます。
ほぼ完成!
飾り針が装着できれば、あとは電池を入れるだけで完成です!
ムーブメントに壁掛け用の金具が付いているので、あとは好きなところに引っ掛けるだけです!
置き時計に改造する
…作ったのは良いのですが、イマイチ我が家の壁掛けでしっくりこない。
ということで、急遽置き時計に変更です(笑)
ちょうど木製ダボが余っていたので、ダボで突っ張るようにして置き時計にしてしまいます。
良い感じの角度になる場所にダボを入れるだけの穴を開けます。
その穴にダボを木工用ボンドで固定してしまいます。
壁掛けに変えたくなったら、ダボを切り落とします(笑)
オイルで仕上げる
実はオイルで仕上げるのをすっかり忘れていました…飾り針をつけた後にオイル仕上げを行おうとすると非常に面倒です(笑)
オイルを塗り忘れたら、一度飾り針を取り外してからオイルを塗ることをおすすめします。
普段使っているのは「純正荏油」です。着色は一切なし、化学物質を含んでいないものを使っています。さらさらで塗りやすくて重宝しています。
オイル仕上げを行うと色が濃くなることが多いです。また、無垢板は経年変化で色が濃くなっていきます。
飾り針と文字盤のコントラストが高い(明暗がはっきりしている)ほうが見やすいですので、素材の経年変化を考慮して飾り針の色を決めると良いと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。非常に簡単でおしゃれな時計が簡単に作れちゃいます。
とてもシンプルな時計ですが、自作したものは愛着が湧くのでオススメですよ!