先日、伝説と言われているTAMRONの90mmマクロレンズ F017を購入しました。レンズの所有欲も満たされ、写る映像もトロトロで本当に美しくて楽しいレンズです。
目次
購入のきっかけ
以前、70-300mmの安くて暗いレンズでハーフマクロが撮れるレンズで遊んでいた時期がありました。
当時はハーフマクロでも感動していたのですが、いつの間にか明るい単焦点ばかり使うようになってしまい、マクロとは離れていました。
最近になって親戚の赤ちゃんを撮ったりする機会が増えました。
単焦点でもボケが綺麗で映りは十分でも、赤ちゃんならではの手足のクローズアップを綺麗に撮りたいと思っても撮れないんですよね。
そしたらもう、明るい単焦点マクロレンズが欲しいなって(笑)
SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Artと比較する
タムキューと言えば、超有名で色々と紹介されているのですが、最近はSIGMAのArtレンズで70mm F2.8の単焦点マクロが発売されることもあり、非常に気になっていました。
簡単に比較すると…
- 焦点距離が違う。SIGMAは70mmでちょっと短い。
- TAMRONはインナーフォーカス、SIGMAは繰り出し式のフローティングフォーカス。
- SIGMAのほうが100g近く軽い!
- SIGMAのほうが安い!
- TAMRONは防塵防滴仕様、SIGMAは簡易防塵防滴仕様。
- SIGMAは手ぶれ補正機能がない!タムキューはシフトブレにも対応!
…と色々書きましたが、タムキューにした決定打は「焦点距離」「インナーフォーカス」「手ぶれ補正」の3つがメリットに感じました。
マクロレンズなので、基本的には接写がメインになると思います。
そんなレンズでフォーカス時にレンズが繰り出してしまうとうっかりぶつけてしまう気がします。
それに、マクロレンズだからといっても三脚を常に使うわけではないので、手ぶれ補正があるに越したことはないですね。実際、タムキューの手ぶれ補正が強力で感動したので正解でした!
それにしても、Artレンズなのに安すぎる!使える機会があれば撮ってみたいな〜と思いますね。
スナップ写真メインでマクロも撮れる!みたいな使い方を考えている人はArtレンズでも良いかもしれないですね。
ちなみに、トロトロな作例はマップカメラの写真が参考になると思います。
外観や質感など
まずはレンズ外観から。
今までのTAMRONと比較すると非常に良い。安っぽい金帯ではなくて重厚感のある金属の塊という感じですね。新しいデザインはシンプルで気に入っています。
そんなデザインですが、SIGMAのArtレンズと似ています。個人的にはArtレンズの方が質感は高いかなーと思います。
CHINAではなく、JAPANの文字があるのが良い感じですね。
距離指標も省略されずに付いています。MFで合わせる時に覗いたりするので便利です。
レンズ前玉です。レンズが先頭から飛び出していないので、62mmのフィルターが装着可能です。
また、インナーフォーカスで前玉のフィルター枠が回転したり繰り出してこないのでフォーカス時にも非常にスマートです。
レンズフードはごく普通のプラスチック製です。印を合わせて少し回すとぬるっと装着できるタイプです。ガタつきなくピッタリです。使わないときは逆向きにすればレンズに装着可能です。
EOS 5D MarkIVに装着してみました。見た目ほど重いわけじゃないですけど、意外と長いなーという印象ですね。
手元にあったEF50mm F1.8 STMを並べて長さを比較してみました。
レンズフード付きなので、余計に長いように見えますね。
手ぶれ補正時の音について
手ぶれ補正がONになると、カエルが遠くで鳴いているような音が聞こえます(笑)
AF-ONボタンやシャッターを半押しするとカエルが鳴き始めます。そのまま手を離すと数秒後には手ぶれ補正が切れる感じですね。
個人的には、なかなかクセのある音で良いと思います(笑)
最短撮影距離について
マクロレンズって、最短撮影距離もかなり重要だと思います。
マクロが撮影できるからと言っても、レンズフードに触れるような距離でしか撮影できないレンズだとレンズフードの影がバッチリ入っちゃう…なんてこともあります。
逆に最短距離が長すぎると手持ちでは撮りにくい…なんてことも。
タムキューでの最短撮影距離は0.3mですが、フードを装着して最短距離で撮影するとこんな感じになります。
光源の位置にもよりますが、レンズフードで影ができてしまうということは少ないと思います。個人的にはマクロで使う距離ならこのぐらいがいいのかなーと感じています。
そうは言っても、うっかり被写体とレンズに触れてしまうことがありそうなので、レンズフィルターは装着しています。
こちらがライブビューの様子。本物の1:1マクロって素晴らしいですね!
AFスピードと手ぶれ補正について
キヤノン純正のUSMには負けるけど、超音波モーターなのでスムーズで早いです。(もちろんフルタイムMF撮影が可能です)
どうしてもマクロレンズは合焦スピードが遅くなりがちですが、フォーカスリミッターが付いているのでポートレート撮影で使うの時にはリミッターを使うと快適かもしれません。(個人的にはあまり気になりませんが…)
手ぶれ補正に関しては、気持ち悪いぐらいにピタッ!とファインダーが固定されます!
この手ぶれ補正を体験すると、やっぱり新しいモデルにして正解だったなぁと感じました。
最後に
いかがでしょうか。
マクロレンズですが、90mmなのでマクロだけではなくポートレートでも活躍すると思います!
また撮影している中で気がついたことがあればレビューしていきたいと思います!