かれこれ10年近く自宅サーバを運用しています。自宅サーバのメリット、デメリットなどを振り返ってみようと思います。
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何故、自宅サーバを使うのか?
今は便利なWebサービスも多く、オンラインストレージサービスも格安になりました。
そんな時代でも、私は10年近く自宅サーバの運用を続けています。
今回は、その理由について書いてみようと思います。
自宅サーバの用途
一昔前、昔のPCをLinuxで活用しよう!みたいな流れがあって、いろんな雑誌で取り上げられていたのが自宅サーバ。
私の場合、実家のWindows機がどうしても重く、Linuxだったらそれなりに動くのでは?というのが始まりでした。主にワークステーション用途ですね。
Linuxサーバとして運用を始めてから、様々なサービスを動かすことに挑戦していました。
- WEBサーバ
- メールサーバ
- ファイルサーバ
- 監視カメラサーバ
- 録画サーバ
大きいところはこんな感じ。細かいサービスまで考えるとキリがありません。
現在の環境は、主にファイルサーバ+録画サーバ+DLNAサーバです。
テレビ番組を録り貯めておいて、DLNAクライアント(テレビ)から見ることがメインです。
録画に加えて、写真や音楽を保存するファイルサーバにもなっています。
サーバマシン
過去に使用していたサーバマシンです。
- NEC ValueStar NX
- 富士通のノートPC
- HP ProLiant ML110 G6
- HP ProLiant MicroServer N54L(使用中)
やはりサーバマシンとしての製品は、メンテナンスの行いやすさが全然違います。
クリーンなサーバルームではなく、自宅で長時間稼働するものなので、掃除のしやすさと静粛性も重要だと思います。
過去のトラブル
実は目立った故障を経験したことがありません。
ファイルサーバとして一番心配しているのは、HDD故障です。念のためRAIDを組んでいますが、まだ故障したことがありません。
数年毎にサーバをリプレースしているおかげかもしれません。
東日本大地震のとき、稼働中の状態で棚の上から真っ逆さまに落ちていましたが、それでも壊れませんでした(笑)
メリット
何と言っても自由なのが良い!用途に応じて拡張するのも簡単です。
自宅というローカルな環境にあるため、ファイルサーバ用途であれば快適な速度でアクセスできます。
また、Linuxで構築すれば勉強になることが非常に多い!
特に、IT系でサーバやLinuxを扱うような方は、実践で役に立つものを多く学べると思います。
デメリット
初期投資が高い。
反面、コストをかければ品質を妥協しない部品を選ぶことが出来るとも言えますが…。
そうは言っても故障が怖いのも事実。故障するだけならともかく、火災事故なんかになったら怖いですよね。
また、騒音や廃熱があるのも問題です。
人が生活する空間で、煩いマシンが置いてあると不快です。自宅で運用するのであれば、静粛性や省エネなマシンを選ぶことも重要です。
自宅サーバとVPS
最近では、手元にサーバを置かずにVPSで運用するという選択も可能です。
やりたいことがVPSで実現可能なのであれば問題ないと思います。
実際、私もVPSを利用しています。
しかし、あまりコストをかけずに運用しようとすると、どうしても容量やマシンパワーが不足してしまうと思います。
かと言って、スペックアップさせて月額費用が高くなるのは辛いですよね。
特定の用途に絞るのであれば、VPSで良いと思います。
故障や騒音といった問題を全て解決することができるのは嬉しいですよね。
自宅サーバを続ける理由
個人的なスキルアップと、最新技術に触れ続けることができるのが自宅サーバだと思っています。
「勉強するだけなら、仮想マシンでやればいいんじゃないか?」という話もありますが、私の場合は勉強の為だけでは続けることができませんでした。
Linuxを触るのであれば、何かの目的を実現するために構築する。
色々なディストリビューションに触れてみると、それぞれの特徴がわかるようになり、好きなLinuxが見つかると思います(笑)
(ちなみに私は、DebianからCentOSに浮気をしているところです)
失敗して、何度もOSの再インストールを行いながら覚えたことは、ただの勉強では得られないものが多いと思います。
特に、長期間安定して動かすための知識や経験などは、実際に体験しないとわからないことが多いです。
趣味レベルでも、実際の運用を考慮したシステムを構築するノウハウは、IT系の業務にすぐに使えるものばかりだと思います。
役に立つ便利なサーバが構築できること、新しいことを学べる楽しさがあるので続けているのだと思います。
これだけは言いたい
この記事を読む人は、多少なりともプログラムに興味がある方だと思います。
様々な言語でプログラムが書けるような人でも、Linuxの基礎知識がなかったりする人って結構多いです。
私は、サーバの知識って基礎の基礎だと思っています。
基礎をしっかり押さえていると、プログラムを書く上でも役に立つと思っています。
IT系の新人はやっておくと将来絶対役に立つ。基礎は大事。
いろいろ書きましたが、今後も自宅サーバ運用を続けていこうと思います!
※2017年7月22日 追記
自宅サーバのメンテナンスについて記事を書いてみました!
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[…] ーバを運用しているので、ハードウェアの保守も大事になってきます。 自宅サーバについての記事は、こちらでも記載しています。(自宅サーバを使い続ける理由とメリットを考える) […]