フルサイズ一眼レフにデビューしたということもあり、機材が重くなってもしっかり支えることができる三脚が欲しいな…と思って探していました。今回選んだ三脚の情報が非常に少なかったので、詳細にレビューしてみようと思います!
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目次
購入候補となった三脚
最初からSIRUIの三脚で探していたのではなく、Manfrotto befreeを購入しよう!という気持ちでほぼ決まっていました。
念押しのためにビックカメラにもう一度確認しに行こう!ということでbefreeを見に行ったのですが、実店舗ではあまり見ないSIRUIが置いてありました。
いろんなサイトのレビューで「中国製だけど悪くない、むしろ良い」というレビューを見ていたため、興味半分で手に取って見ました。
店頭にあったのはアルミ製のものですが、工作精度が非常に高く、確かに品質はバッチリかもしれない…ということで、もう一度三脚を考え直すことにしました。
SIRUI A-1205について調べてみた
SIRUIの三脚は世界各国で販売されているようで、日本では未発売になっているシリーズもあるようです。
今回紹介するA-1205というのも日本では未発売のようで、日本語の情報が皆無です。
何故購入しようと思ったかと言うと、ちょうどAmazonでA-1205の並行輸入品が販売されており、三脚スペック+雲台セットということで考えると破格の安さだったのです。そのスペックと言うと…
- 8層カーボン素材
- 最大高さ 1400mm
- 収納サイズ 355mm
- 重量 0.9kg
- 耐荷重 10kg
- 自由雲台付き(水平パン独立・アルカスイス互換)
- 一脚としても使用可能
これは欲しい!!!
並行輸入品しか手に入らないところがちょっとリスキーですが、それと引き換えに格安で入手できました!
ちなみに、A-1205の公式サイトを見つけたので、貼っておきますね。(SIRUI USA)
いざ開封!中身チェック!
まずは化粧箱。並行輸入品を購入したので中国語のシールしかありません。英語ならまだしも、中国語はさっぱり分かりません…。
外箱は大きな傷や汚れなく綺麗でした。
三脚ケースが付属しています。ケースの中に三脚が折りたたまれていました。
ストラップの付け根は金属なので、プラスチックなどで割れる心配なく使用できます。六角レンチは三脚可動部の増し締めをするためですね。
説明書は中国語と英語。読めないこともないですが、不親切ですね(笑)特に一脚の分解方法は分かりません(詳細は後述)
三脚と雲台を覆っているビニール袋それぞれに大きなシリカゲルが付いていました。個人的にはこういった部分に好感が持てます。
外観・質感・収納サイズについて
まずは収納時のサイズです。
メジャーで簡単に測定したところ、37cmぐらいです。ほぼスペック通り!
ちなみに、飛行機の手荷物として持ち込みできるのは60cmまでと決まっているので、こちらの制限は余裕でクリア!また、カーボンということもあって非常に軽いです!軽いことは正義ですね!
何にしても、小さくて軽い方が扱いやすいのでトラベル三脚としてもバッチリです!
簡易的な水準器が付いています。簡易的ではありますが、いつも平らな場所で撮影するとは限らないので助かります。
3本足の付け根にある黒いストッパーですが、収納状態から開き始めるとカチッカチッとロックできる部分で音が鳴ります。意外とこれが便利な機構です。
エレベーターフック。こちらは通常時はバネで短く収納されています。
フックに荷物等を引っ掛けて安定させることができます。ここの部品は一脚にするため、取り外すことが可能になっています。
三脚はロックナット方式。シールに書かれている通りでロックナットを1/2回転させれば簡単にロック解除できます。男性なら片手で全部のロックを一気に解除できると思います。下に向ければスルスルと足が勝手に伸びてくるので、ロックするだけでOK!個人的にはロックナットの使い勝手が悪そう…と思っていましたが、使いやすくて感動しました!
ナット自体はプラスチック。石突はゴムのみです。欠点というわけではないですが、捻ったら金属製の石突が出てくるモデルの方が嬉しかったですね。
カーボンの質感はこんな感じ。写真では分かりにくいかもしれませんが、菱形のパターンがキラキラしているように見えます。
アルミとは違い、外で触っても冷たくないです。また、ひと目でカーボンとわかるので所有欲が非常に満たされます!やっぱりカーボンにして良かった(笑)
雲台(Y-11)について
雲台はY-11というモデル。三脚とのセット用にしている雲台なのでしょうか。通常のラインナップには見つけることができませんでした。操作系はボールの操作つまみと、水平パン操作のつまみの2種類。
クイックシュー側面には、落下防止ピンの解除ボタン、クイックシューの固定用つまみがあります。
水準器付きのアルカスイス互換になっています。
今回の雲台が初めてのアルカスイスです。本家の雲台を見たことが無いのですが、非常に良いですね!
赤いボタンを押さないと外せなくなっていて、うっかりカメラが落ちないようにロックがかかる仕組み。これは非常にありがたい!
水平パンの固定つまみが独立しているので、ボール雲台でも簡単にパノラマ撮影ができると思います!
三脚の高さを測ってみる
三脚の足は固定される場所で一番狭くした状態にしています。A-1205ではエレベーターが2段あります。
エレベーターを2段とも伸ばした状態でカメラを載せるとアイレベルぴったり!(身長177cm)
カメラを載せても安定している!とは言えないかもしれません。最も高くすると、結構重心が高くて頭でっかちになっている気がするので、強風の中で使うような場面ではブレるかもしれません。そのような場面では、できる限りエレベーターを使わないなどの工夫が必要だと思います。エレベーターを伸ばさなければ安定感はバッチリです。耐荷重10kgというのは安心できますね。
今度は逆に最大まで開脚して一番低い状態にしてみました。
地上高は5cmちょっとでしょうか。近くにブロワーがあったので比較として置いてみました(笑)
雲台の高さをメジャーで測ると、38cmぐらいでした。
一脚としても活用できる!
A-1205を紹介している数少ないYouTubeを見つけたので紹介しておきます(笑)
今回の三脚でできることは一通り紹介されているので、動画を見ていただければどんな感じなのか分かると思います。
一脚にできる足は決まっていて、鍵マークがある足を外して一脚にします。他の足は固定されていて外せないようになっています。
ちなみに、取り外せる足のウレタンスポンジには「SIRUI」ロゴが入っています。
一脚にするとこんな感じです。最短でも64cmあります。
これ以上短くならないので持ち運びにはあまち適さないかもしれません。先に書いたように60cmを超えると飛行機の手荷物として持ち込めないので注意が必要です。
一脚を最大に伸ばすと大体153cmです。
高さは十分にありますが、安定性はイマイチ。どうしても接合部が多いのでナットをきちんと締めていてもグラグラ感は否めないです。
やはり一脚は一脚で買うべきですが、三脚が使えない場所に緊急用に持ち出す、という用途なら十分かと思います。
欠点を挙げてみる
付属の収納袋が安っぽい。T-1205Xなど別のモデルになるとクッション性の高いちゃんとしたケースが付いてくるみたいですが、A-1205は違うようです。
ですが、SLIKのペラッペラな袋ではなく、それなりに厚みがあるので耐久性はありそうです。見た目を気にする方はケースも購入した方が幸せになれると思います。
それと、センターポールなどのロックナットを緩め続けると分解できるのですが、ロックナットの部分はグリスが塗られています。
不必要に多くてベトベトしている!という訳ではなく、きちんとグリスアップされているなーという印象を持つぐらいです。ただし、砂埃や砂利がグリス部分に付着しそうな気がします。
三脚でもきちんとメンテしよう!って考える人にとってはそこまでマイナスポイントではないと思います。
最後に
いかがでしょうか。日本での情報が非常に少ない三脚ですが、高品質で非常にオススメです!
近いうちに実際の使用感についてもレビューしたいと思います!